人の身体の中心には背骨が通っています。24個の骨が重なっていて、この骨と骨の間には椎間板とよばれる軟骨があります。椎間板には弾力があり、人が飛んだり跳ねたり、いろいろな動作をするときに、その衝撃を和らげるクッションのような役目をしています。 ところが、老化や激しい運動などで椎間板が外に飛び出し、神経を圧迫することがあります。激しい痛みやしびれを引き起こしてしまうのです。この状態が、椎間板ヘルニアです。
まるで、食パンを何段も重ねた卵サンドから、具の卵がグニャとはみ出す感じです。自分の身体の中で、卵がグニャとはみ出していたら、それは痛いのも当然です。
多くの動物は脊椎を重力に垂直にして生活しているのに対し、人は二足歩行であるために脊椎は重力と平行方向となります。このため、立位では椎間板には多くの負荷がかかっています。そもそも、二本足で立って歩くという人の身体の仕組みそのものが、腰痛の原因になっています。重い頭部を支える首と上半身を支える下半身、特に腰と足に大きな負担がかかっています。だまって立っているだけでも、人の腰には体重の60パーセントもの重量がかかると言われています。
さらに、日常生活の中で、腰を中心にした動作が加わるのです。
椎間板ヘルニアは、頸から腰までどの場所にも発生する可能性がありますが、ほとんどは腰の部分で起こります。